●タバコはやめ、お酒は控える
タバコは脳卒中の危険因子であるばかりでなく、癌や種々の呼吸器疾患の危険因子でもあります。脳卒中再発予防の第一歩は禁煙です。また、大量の飲酒は脳卒中の誘引となるので、お酒も程ほど(日本酒にして1日1合まで)にするのが良いでしょう。
●十分な睡眠と休養をとる
過労や睡眠不足も脳卒中の誘引になります。夜更かしを避け、8時間以上の睡眠をとる様に心がけましょう。
●心を穏やかに保つ
心配や興奮などの感情の高まりは血圧の上昇を招き、脳卒中の引き金となることがあります。特に怒るのは大敵で、日頃から落ち着いた心の持ち方を保つように心がけましょう。趣味などにより適度に気分転換を図るのが大切です。
●寒さに注意
暖かいところから急に寒いところへ行くと血圧は急上昇します。冬場は特に注意が必要で、外出の際には十分に暖かい服装で出かけることが大切です。また、屋内でも、夜間トイレに行く際などは暖かい服装をして床を離れるように心がけましょう。
●水分を十分に取るようにする
脱水状態になると、血液が濃縮されて血が粘り気を帯びるため、脳の血管がつまる脳梗塞の引き金となることがあります。脱水の予防は特に高齢な患者さんで重要です。運動の後や汗をかいた後などにコップ一杯の水を飲むようにしましょう。また、のどが渇いたと感じたら、すぐに水分を補うことが重要です。
●適度な運動をする
散歩をすることは、単に筋肉の血行をよくするだけでなく、脳の血流も良くすることがわかっています。運動としては、一日20−30分程度の散歩が最も良いでしょう。軽い体操も行いましょう。