施設紹介

  

  
 当院は、入院ベッド数19床(個室7:差額ベッド代必要))の有床診療所です。主には脳血管障害の急性期治療を行っております。外来診察で入院治療の必要があれば、すぐに入院できます。急性期治療の後、リハビリテーションが必要な方は、連携病院にご紹介いたします。長期療養病床はありません。
 電子カルテ、フィルムレス診断システム、ヘリカルCT, MRI(1.5T), DSA, 超音波診断装置、脳神経外科手術室などの最先端の医療機器を導入し、日本脳神経外科学会認定専門医2名が常勤医として診療にあたります。また必要があれば総合病院や他の専門施設と連携をはかることにより先進的な医療を地域の皆様に提供できるように努めております。



病院は広島市の郊外で、水と緑の豊かな、安川と武田山に挟まれた旧道(県道38号線、安川通り)沿いにあります。北に延びた住宅地と南の市街地の要の位置になります。




医療法人“恵風会”の由来


 “恵風”は書聖として現代でも慕われる王羲之の最高傑作と賞賛される“蘭亭序”の一節に由来しています。
 
なんと今から1500年以上遡る、353年の3月、王羲之の人柄を慕って、全国の名士達40人余りが、会稽という土地の山陰の“蘭亭”に集まり曲水の宴(せせらぎに浮かべた杯が流れ着く前に詩を賦し、詩ができなければ罰として酒を飲む、文人ならではの雅宴です。)で盛り上がりました。その時に作られた詩集の序文を、王羲之が当日興のおもむくままに,28324字一気に書き上げた草稿が“蘭亭序”であるとのことです。その時、王羲之は酔っ払っていたまま書いたので所々に誤字があり後に何度も清書をしようと試みましたが、草稿以上の出来栄えにならなかったと言い伝えられています。文章は,自然に対する感謝と畏怖。うつろいやすいものへの悲しみ,人間として逃れられない死に対する憂いを表現しています。王義之が亡くなった後も、蘭亭序は行書の手本として高い評価を受け、能書によりいくつも臨模されてまいりました。
 
さてその“恵風”のみられる部分は、「天朗気清恵風和暢」のくだりで、天は朗らかに晴れわたり、空気は澄みきって、恵みを齎す和らいだ風がのびやかにそよいでいる(富田淳・訳より改)、との自然礼賛の一節であります。
 かくして、医療法人“恵風会”は、私どもの施設が皆様の役に立てますよう祈念し、会長夫人のお父上から拝命いたしました。私どもは、地域に根づいた病院として“恵みの風”になれればと今後も研鑽して参ります。
           

 


                       医療機器・設備

X線CT

64列ヘリカルCT(philips ingenuity)
X線とコンピュータを使って、体の断面(輪切り)の写真を撮影する検査です。体の内部構造を精密に検査できます。頭のけがや脳卒中などによる頭蓋内の出血を調べるのに適した検査です。必要に応じて造影剤を使用する場合があります。検査時間は頭部で5分です


MRI

1.5T MRI (Phillips, Ingenia Ambition S)
強い磁石と電磁波を使って体の内部を写す最先端の検査です。あらゆる角度から体の断面を撮影することができ、造影剤を使わずに脳血管を撮影(MRA)することも可能です。痛みもありません。小さな脳腫瘍や脳梗塞, 脳動脈瘤などの発見に威力を発揮します。
この検査は心臓にペースメーカーを使用されている方や手術などで体内に磁性体の金属を留置されている方は受けられません。検査時間は、頭部のMRIとMRAで約15分です。Ingenia Ambition 1.5Tは、わずか 7リットルのヘリウムで駆動するヘリウムメインテナンス不要の機種で、「確信が持てる画像診断」「さらなる⾼速化の実現」「検査ストレスからの解放」のコンセプトに基づいたMRI検査を⾏うことができます。


手術用顕微鏡(マイクロサージェリー)

ZEISS (OPMI-pentero)
 脳神経外科の主軸は言うまでもなく手術です。顕微鏡手術(マイクロサージェリー)の導入により、その安全度, 正確度を増し、信頼されるようになった脳神経外科手術ですが、MRIなどの画像診断の進歩につれて、軽症のものや無症状の病変(例えば偶然見つかった脳腫瘍, 動脈瘤など)に対する手術も行われるようになり、手術により一層の安全性, 正確性が要求されています。手術用顕微鏡は、脳, 神経, 血管を損傷することなく手術を行う上で必須の道具と言えます。

その他
レントゲン撮影装置・超音波診断装置・脳波計・心電図計・心肺監視装置
レスピレーター・除細動器(AED)・PWV
生化学自動分析装置・末梢血分析装置